今月は手賀沼通信ブログからの抜粋をお送りいたします。

「山の日」が制定された(NO.715)(平成26年5月25日)

 平成26年5月23日、国民の祝日「山の日」を8月11日とする改正祝日法が参院本会議で与野党の賛成多数で可決成立されました。
 2016年の8月から実施されます。これで年間の祝日は16日となります。
 5月23日の読売新聞の夕刊には次の記事が出ていました。
「日本山岳会などが『海の日があるなら山の日も』と制定運動を進めてきた。今年3月、自民、公明、民主など超党派の国会議員でつくる『山の日制定議員連盟』が法案を提出した。日付を巡っては当初、多くの地域で山開きが行われる6月が検討されたが、最終的には、多くの人が休暇を取りやすいお盆休みに近い8月11日で決着した。」
 8月12日という案もありましたが、12日は日航機が御巣鷹山で墜落した日で、それを休日にするのはおかしいということで11日になったようです。
 ただ8月は学校に通っている子供たちにとってはメリットがありません。また、海の日が、1996年の制定当初は7月20日でしたが、2003年から7月の第3月曜日に変わりました。そのうち山の日も8月の第X月曜に変わるかもしれません。
 いずれにしても、山国日本に「山の日」ができることは大歓迎です。私は山登りが大好きで、若いときには毎月のように山に行っていました。
 山の日を休日にするのにどれくらいのエネルギーが使われたか知りませんが、海の日を休日にするにはかなり大変でした。
 高校の同級生が船主協会に勤めていて、海の日を制定する事務局員をやっていました。1000万人の署名を集めるという目標を立てていたので、積極的に協力しました。会社の仲間や友人や知人に署名を頼んでまわりましたが、みなさん休日が増えるのは大賛成でかなりの署名を集めたのを覚えています。それでも1000万人はとても無理だろうと思っていたのですが、無事目標を達成し海の日が生まれました。
 山の日ができたことで、海のない県でもほっとしたのではないかと思います。

楽しみな田中陽希さんのグレートトラバース(NO.717)(平成26年5月29日)

 プロアドベンチャーレーサーの田中陽希さんが日本百名山を人力で踏破するという前代未聞のアドベンチャーを試みています。
 4月1日に鹿児島県の屋久島の宮之浦岳に登り、10月に北海道の利尻島の利尻岳まで、日本百名山を一筆書きで踏破するものです。
 陸上は自分の足で歩き海の上はカヤックで漕ぎ渡ります。7か月間、7800キロ、登る累積標高は合計10万メートルになります。
 NHKは2人のカメラマンを含む4人のスタッフが田中さんに張り付き、全行程をBSプレミアムで5回に分けて放送します。スタッフ全員山登りが得意な人が選ばれました。1回目は5月24日に放送されました。
 「日本百名山一筆書き」の公式ホームページでは田中さんの文章や写真を見ることができます。また現在どこを歩いているかを地図上で確認することができます。
 田中さんは国内唯一のアドベンチャーレースチームのTeam EASTWINDのメンバーです。BSプレミアムで放送されたコスタリカでのアドベンチャーレースには、田中さんがTeam EASTWINDの4人のメンバーの1人として出場しました。高山と深い谷と急流の川と深いジャングルと海の850キロを足とマウンテンバイクとカヤックで10日間にわたって踏破する世界一過酷なレースでした。
 最後にゴール前7キロのところで、メンバーの女性が転倒、骨折したため3人でのゴールでチームとしては失格でした。
 今回のグレートトラバースは、日本国内とはいえ、大変過酷なトラバースになることでしょう。元気で完走してほしいと願っています。
 そして毎回の放送が楽しみです。

ニホンウナギが絶滅危惧種になった(NO.720)(平成26年6月13日)

 平成26年6月12日、国際自然保護連合(IUCN)が、ニホンウナギを野生生物が絶滅する恐れの程度を評価した「レッドリスト」で絶滅危惧種に指定したと発表しました。
 「レッドリスト」に法的拘束力はなく、直ちに捕獲や消費が制限されることはありませんが、今後国際取引の規制につながれば、ウナギが食べられなくなるかもしれません。
 我孫子市のゆるきゃらは「手賀沼のうな吉さん」になっています。我孫子市の手賀沼でも昔はウナギが多く住んでいました。そのなごりか今も何軒かの有名なうなぎ料理店があります。時々その1軒で蒲焼を買いますが、愛知産と言っていました。
 ウナギのかば焼きやうな重は日本の食文化の重要な部分を占めています。それがなくなるといろいろなところに大きな影響が出ることと思います。
 何とかウナギの新しい人工養殖方法を発明するとか、資源の保護方法を改善するとかして、絶滅から抜け出してほしいものです。
 以前は東海道新幹線ができる前は、浜松あたりを通るとうなぎの養殖池の水車が勢いよくまわっていました。新幹線ができてから、次第に養殖池が減ってきました。もちろん新幹線のせいではありませんが、時代とともにだんだんウナギが減ってきたことが実感されます。

日本尊厳死協会に加入する(NO.727)(平成26年7月2日)

 平成26年6月に日本尊厳死協会に妻と2人で加入しました。
 尊厳死とは、不治かつ末期の病態になったとき、自分の意思により無意味な延命治療を中止し、人間としての尊厳を保ちながら死を迎えることです。
 一般社団法人日本尊厳死協会は尊厳死の法制化に取り組んでいます。
 4年ほど前、友人が加入したと聞き、協会から書類を取り寄せました。その時はまだ時期が早いかなと思ったのですが、そろそろ真剣に考えたほうがいいと思って再度協会に電話して書類を送ってもらいました。
 入会は1人ずつ「尊厳死の宣言書」(リビング・ウィル)に住所氏名等を記入し、協会に送ります。協会はそれに登録番号を付けて保管します。そして印鑑を押した書類のコピーを2通と会員証を送ってきました。
 コピーは1通は妻の分と一緒に保管し、1通は長女に渡しました。
 書面には「必要が生じたときにコピーを医師に示してください」とありました。万一医師に理解してもらえないときは協会が理解してもらうよう努めてくれるようです。
 宣言書には次のことが書かれていました。
@私の傷病が、現代の医学では不治の状態であり、既に死が迫っていると診断された場合には、ただ単に死期を引き延ばすためだけの延命治療はお断りいたします。
Aただしこの場合、私の苦痛を和らげるためには、麻薬などの適切な使用により十分な緩和医療を行ってください。
B私が回復不能な遷延性意識障害(持続的植物状態)に陥った時は生命維持措置を取りやめてください。
 年会費は2人で3000円。入会費は不要です。年4回会報を送ってくれます。

野球のタイブレーク(NO.730)(平成26年7月14日)

 平成26年7月14日の読売新聞に、日本高校野球連盟が春夏の甲子園大会で選手のけがを防ぐため、全国の加盟4030校に、球数制限、投球回数制限、延長戦でのタイブレークについて、アンケートを実施するとありました。
 たまたま7月12日孫が出場している千葉県中学校葛南大会で、白山中学校が湖北台中学校との公式戦でタイブレークの結果敗れるということがありました。7回まで0対0、8回からタイブレークでノーアウトフルベースで試合が続けられ、9回3対4で負けました。
 タイブレークはテニスが有名です。日本のプロ野球やメジャーリーグではお目にかかったことがありません。
 印象的だったのは野球ではありませんが、北京オリンピックの女子ソフトボールで、日本対アメリカ、日本対オーストラリアの試合でタイブレークにもつれ込んだことです。
 ソフトボールでは7回終了時点で同点の場合、8回からノーアウト2塁から試合が続けられます。日本はアメリカとのタイブレークには敗れましたが、オーストラリアとのタイブレークに勝ち決勝戦に進出、決勝戦ではアメリカを破って金メダルを獲得しました。
 Wikipediaで調べてみると野球でもやっていました。WBCでは延長13回からノーアウト1・2塁から試合が続くことになっているそうです。まだ適用されたケースはないと思います。
 社会人野球では2003年からルールが3度変わり、現在は延長12回以降ワンアウト満塁で続けられます。
 大学選手権では決勝を除く全試合で、2011年から延長10回からワンアウト満塁で試合が続けられます。
 時代の流れから甲子園でもタイブレークが採用される可能性がありますが、そうなったら1958年の夏の大会での準々決勝戦の徳島商業と魚津高校、1969年の夏の大会での決勝戦の松山商業と三沢高校、2006年の夏の大会での決勝戦の早稲田実業と駒大苫小牧の引き分け再試合という球史に残る名勝負は見られなくなります。
 それも残念です。

ウィンドウズ ライブ メール はとんでもないメールソフト(NO.742)(平成26年9月1日)

 ウィンドウズ ライブ メール はとんでもないメールソフトです。
 私は平成10年4月から手賀沼通信という一人新聞を作り毎月友人や知人に送っています。この11月で200号になります。
 ワードで作成したA4版4ページの新聞で、現在はメールに添付して330人ほど、紙にコピーして30人ほどに送っています。330人は一度には送れないので、5組に分けて発信します。
 ウィンドウズXPのときはそれで問題なく送れました。たまに写真をいっぱい載せて3メガを超えたときは、いくつかのプロバイダーがエラーメッセージをよこしました。その時はファイルサイズを小さく作り直して送りなおしました。
 4月初めにXPのサービスが終わったため、ウィンドウズ7のPCに切り替えました。メールソフトはアウトルックエクスプレスからライブメールに変わりました。
 ところがライブメールでは最後に入れる署名がハイパーリンクにならないなど、いくつか使いにくいところが見つかりました。
 そのためメールソフトをアウトルックに切り替えました。アウトルックでやはり330人を5組に分けて送りました。ところがライブメールを使っている人から添付ファイルがついていないというのです。妻もライブメールを使っているのですが、手賀沼通信が添付されていません。
 ほかのメールソフトを使っている人には添付されています。30数人から届かないというメールが入ってきました。一人一人に送ると届きます。数人一緒に送っても届きました。どうやら一緒に送れる人数の上限があるようです。
 おそらく届いていない人はもっと多いのでしょうが、読んでいない人もいるのではないかと思います。その30数人を上限9人の4ブロックに分けて送ってみました。
 8月はそれで問題なく送れました。添付ファイルがなくなった人はいませんでした。ところが9月はその方法が通用しませんでした。原因がわからないのでとりあえずファイルサイズを小さくして送りなおしたら送れました。
 いったい何が原因なのか、どう対処すればいいのか、相手があることなのでテストすることもできず、ぶっつけ本番で四苦八苦しているのが現状です。
 添付したファイルを勝手に取り上げて、送ったほうにも受け取ったほうにも知らせないのは、中身を知らん顔して抜き取る宅配便業者のようなものです。実際の宅配便業者にはそんな悪質の業者はいませんが、ライブメールは悪質の極みです。
 来月はどうして送ったらいいかと困惑しています。

朝日新聞の大罪(NO.746)(平成26年9月12日)

 平成26年9月11日朝日新聞社は記者会見を開き、東京電力福島第一原発事故の経緯について、「所員の9割が所長命令に違反して撤退した」との5月20日朝刊の一面記事が誤報だったと認め、取り消すと発表しました。
 木村伊量社長は「多くの東電社員が逃げ出したような印象を与える間違った記事。読者と東電の皆様におわびする」と謝罪しました。また、いわゆる従軍慰安婦問題報道でも、記事の一部を取り消しながら謝罪しなかったことについて、「謙虚であるべきだった。反省している」と述べました。
 朝日新聞は読売新聞に次ぐ日本の大新聞です。いわゆる知識人の間では、もしかしたら日本で一番読まれている新聞かもしれません。
 読売新聞の社説には、次のように書いていました。
 「海外まで波紋を広げた『命令違反』『撤退』記事の根本が誤りだった。撤回は当然の判断である。
 いわゆる従軍慰安婦問題報道でも、訂正が遅れたことを初めて明確に謝罪した。朝日新聞の一連の慰安婦報道が、日本の国益を大きく損なったことを考えれば、謝罪は遅きに失した。これらの問題は、新聞に対する国民の信頼を失墜させかねない。朝日新聞の責任はきわめて重い。」
 私は平成10年4月から「手賀沼通信」という一人新聞を出しています。
 平成13年10月の第43号で、「日本と日本人をダメにした3悪」という記事を書き、日本人をダメにした3悪の1つに「朝日新聞」をあげました。その記事の中で次のように書いています。
 「小泉自民党が選挙に勝ち小泉内閣ができたとき新閣僚の記者会見が行われました。私はテレビで見ていましたが、朝日新聞の記者が誰よりも早く発言し、バカの一つ覚えのように『あなたは靖国神社に参拝しますか』と質問していました。
 あれだけ小泉さんが改革を唱えて選挙を戦ったのですから、『新閣僚として改革にどう取り組むつもりですか』とか、『何を基準に政策を考えますか』とか聞いてほしいと思ったのですが、見ていてがっかりしました。
 これが朝日新聞の体質なのです。中国や韓国で教科書問題に火をつけたのは朝日新聞と聞いています。」
 さらに古くは拉致問題が明らかになったとき、朝日新聞はこの問題を無視し通しました。
 もっと古くは中国の文化大革命を称賛し朝日新聞社だけが北京支局を残すことを許されました。
 1950年代には朝日新聞は北朝鮮の帰国促進事業を助け、多くの日本人女子が北朝鮮の人と結婚して海を渡りました。その女性たちも夢が壊れました。
 私が学生だった1950年代後半、好んで読んだのは朝日新聞でした。友人たちもそうでした。安保闘争まっただ中では、朝日新聞は気持ちよく読めました。しかしその後20代後半頃から、朝日新聞は嫌いな新聞になりました。
 おそらく朝日新聞では日本の正義は自分たちが握っているというおごりとプライドが、正しい報道をするという新聞本来の目的を見失わせたのではないでしょうか。

アジア大会開幕(NO.747)(平成26年9月20日)

 平成26年9月19日韓国仁川で第17回アジア大会の開会式が行われました。アジア大会は16日間にわたって36競技439種目が行われます。
 今回は45の国と地域から約13900人の選手が参加します。日本の選手団は男子378名、女子334名の合計712名、50個の金メダルを目標にしています。
 アジア大会は基本的にはオリンピックと同じ競技種目ですが、野球、ソフトボール、空手道、セバタクローその他のオリンピックにない競技も行われます。
 アジア大会は1951年にインドのニューデリーで第1回大会が行われました。タイが最も多く4回バンコックで開催されました。
 韓国は3回目(ソウル、釜山、仁川)、日本(東京、広島)、中国(北京、広州)が2回ずつです。
 日本選手のだれがどんな活躍をするか楽しみです。2年後のオリンピックのリオデジャネイロ大会、6年後の東京オリンピック大会で活躍する選手が出てきてほしいと願っています。

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