今月は手賀沼通信ブログからの抜粋です。

加計問題についての素朴な意見(NO.1041) (平成29年7月27日)

 平成29年7月24,25日加計問題についての衆参両院の閉会中審査が行われました。
 加計学園の獣医学部新設計画について安倍首相が便宜を図ったかどうかに関して、与野党から安倍首相に対して集中質問や参考人への質疑が行われましたが、決着はつかず物別れに終わりました。
 私はどちらが正しいのかはわかりません。ただこの問題は獣医学部を新設するのに文科省の認可が必要というところに最大のポイントがあるのではないかと思っています。
 以下は獣医師や学部新設などの問題に全く素人としての意見です。独断と偏見かもしれません。
 まず人は職業選択の自由があります。獣医師も職業の一つです。獣医師になるには大学の獣医学部で学び国家試験に合格する必要があります。難易度や途中のプロセスは違いますが医師と同じようなものと言ってもいいでしょう。ところが獣医師は足りていると言って文科省は獣医学部の新設を認めてきませんでした。日本獣医師会も新設に反対しています。
 愛媛県では獣医師が不足しているため今治市が文科省に15回も獣医学部の新設を訴えてきましたが、文科相はけんもほろろの態度でした。
 誰が獣医師が足りていると判断するのでしょう。おそらく文科省ではないでしょう。農水省でしょうか。日本獣医師会でしょうか。
 何十年か前、将来医師が余るのではないかと問題になったことがありました。ところが今は医師不足が深刻になっています。医師が集まらないため閉鎖した病院が出てきたり、病院勤務医の過重労働が問題になっている病院もあります。
 将来とも獣医師は足りているのでしょうか。1人前の獣医師になるには時間がかかります。
 また文科省は人を育てることを目標にしているはずです。人を育てる機会を奪う権利はないはずです。なぜ新設を規制するのでしょうか。自分たちの利権を守りたいために規制緩和に反対しているとしか思えません。こんな規制を撤廃して、一定の条件を満たしている大学には新設を認めるようにすべきと考えます。
 1月に文科省が組織ぐるみで国家公務員法に違反する事態が発覚し、前川次官が引責辞任しました。うがった見方をすれば、江戸のかたきは長崎でとばかり、今回安倍首相を攻撃しているようにも見られます。なおこれは私の独断です。

球辞苑の続きが待ち遠しい(NO.1044) (平成29年8月12日)

 NHKのBS1の放送番組に「球辞苑〜プロ野球が100倍楽しくなるキーワードたち〜」というのがあります。
 お笑い芸人が司会者となり、数人の定番の参加者、プロ野球の記録に詳しい人、ゲストの元プロ野球の選手などが登場し、その時のキーワードを巡って、現役や元プロ野球選手のインタビューをもとに話を進めるドキュメンタリー番組です。
 今まで取り上げられたキーワードは、「流し打ち」「ファースト」「アンダースロー」「ホームスチール」「クイックモーション」「スイッチヒッター」「インハイ」「外野手の捕殺」「リード(離塁)」「ホームランキャッチ」「ファウル」「球持ち」「6番打者」「満塁」「左殺し」「ストレート」「フルカウント」「ゲッツー」などです。
 それぞれにこんな記録があるのかと思われる記録が披露され、その記録に登場する人物にインタビューが行われます。
 たとえば「ゲッツー」では、最もゲッツーを多くとった2塁手、遊撃手のコンビは昨年では誰かとか、過去の記録では誰かとか、最も多く併殺打を打った選手はだれかとか、逆に併殺打を打たなかった選手はだれかとか、最も多く併殺打を打たせた投手は誰だとかの記録が、上位何人か出てきます。
 そしてその何人かの選手にインタビューしてその極意を聞き出す番組です。確かにこれを見るとプロ野球を見る楽しみが増えます。
 ところが今年の2017年3月25日放送の「開幕直前スペシャル」以後新しいキーワードの放送がなくなり、たまに再放送があるくらいになりました。キーワードが見つからなくなったのかもしれません。
 だだ、3月25日の放送時に、「これで終わり」とは言っていませんので、次があることを楽しみに待っています。

「今こそ、韓国に謝ろう」を読む(NO.1049) (平成29年8月31日)

 平成29年8月30日、百田尚樹氏の「今こそ、韓国に謝ろう」を読みました。知人のS氏のK通信にこの本のことが書かれていたので、我孫子図書館で予約して、40日ほど待ってやっと読むことができました。大変面白い本で2日間で読み終わりました。
 ぜひ韓国の人にも読んでほしい本ですが、ハングルに訳す必要があり、もし韓国に出版の自由がない場合にはハングルに訳しても発売禁止になるかもしれません。百田尚樹氏の反語を込めた言い方なのです。
 タイトルと各章の見出しを読むと日本は韓国に数々の悪行をなしたとなっています。たとえば40しかなかった小学校を4271校にまで増やし子供の自由を奪った。
 90%だった文盲率を劣等文字ハングルを普及させて40%に下げた。しかしこれは彼らの意向も聞かず日本が勝手にやったことなのだそうです。
 朝鮮の自然を破壊した例も多く述べられています。はげ山に5億9千万本の木を植えて緑化したこと、100キロしかなかった鉄道を6000キロまで増やしたこと、護岸工事のされてなかった多くの川に護岸工事をしたこと、防水、灌漑、水力発電のダムを作ったこと、漢江に1100メートルの橋を架けたこと、海岸を破壊して多くの港を作ったこと、荒れ地を農地に変えたこと、農村に電気をいきわたらせたこと、などを彼らの意向を聞かず勝手にやったことをです。昔からの朝鮮の自然を破壊したので謝るべきと言っています。
 また伝統文化の破壊についても述べています。
 今の日本人や韓国人から見たら驚くような身分制度、奴隷制度、残酷な刑罰、不潔な民間療法などを禁止し、朝鮮の伝統文化を彼らの意向を無視して破壊しました。これも謝るべきと言っています。
 そのほかにもいろいろ謝るべきことを列挙しています。また、韓国の勘違いについても例を挙げています。
 ただ慰安婦問題については全く別の観点から述べています。これは全面的に朝日新聞が作り出した問題で、その経過を述べています。韓国に謝るべき問題としてはいません。
 新しい発見に気づかされる面白い本でした。

我孫子市子ども見守り隊が発足した(NO.1061) (平成29年10月4日)

 平成29年10月2日我孫子市子ども見守り隊が発足し、湖北公民館で発足式が行われました。
 発足の趣旨について当日配布された資料には下記のように出ていました。
 「平成29年3月24日、松戸市において登校中の小学3年生の女子が連れ去られて殺害され、同月26日に我孫子市北新田地先で遺体で発見される痛ましい殺人・死体遺棄事件が発生した。この事件は、学校、保護者、地域住民が登校中の小学生の見守り活動を実施している中、活動の間隙をついて発生したものであり、子どもを犯罪から守る難しさと、見守り活動をさらに強化していかなければならないことを痛感させられたところである。(中略)
 こうした状況から、我孫子市、我孫子市教育委員会、我孫子警察署は、地域住民及び防犯・交通関係団体等と連携し、『我孫子市子ども見守り隊』を発足し、子どもを犯罪や交通事故から地域ぐるみで守る活動を実施するものである。」
 発足式は我孫子市長、我孫子市教育長、我孫子市小中学校長代表(第一小学校長)、我孫子警察署長などの挨拶、隊員証交付、隊員代表の決意表明(4人)がありました。
 子ども見守り隊は一般隊員600名、企業・団体隊員600名の合計1200名からなります。
 私たち若松ふれあい会からは7名が登録しました。私たちのやることは今までと変わりません。1名が毎日の登校見守り、6名が週1回ずつ、3日間の下校見守りです。胸に掲げるプレートが「我孫子市子ども見守り隊」に変わっただけです。
 みんな高齢化していますが、動ける間は続けたいと思っています。

ノーベル文学賞にカズオ・イシグロ氏(NO.1062) (平成29年10月6日)

 2017年10月5日日本生まれで英国籍の作家、カズオ・イシグロ(石黒一雄)氏がノーベル文学賞を受賞しました。
 受賞理由は「感情に強く訴える小説で、世界とつながっているという我々の幻想の下に隠された闇を明るみに出した」ということです。イシグロ氏の小説は読んだことがないので難解な受賞理由ですが、読売新聞の編集委員の尾崎真理子さんによれば「運命に抗らう個人を描く」そうです。
 イシグロ氏は長崎県生まれ、長崎海洋気象台に勤めていた研究者の父親が英国の気象台に赴任するのに伴い5歳で渡英、1983年に英国籍を取得しました。
 主な作品は「遠い山なみの光」「日の名残り」「わたしを離さないで」などで、いずれも日本語に訳されています。
 「わたしを離さないで」は2014年に倉持裕脚本、蜷川幸雄演出で舞台化され、2016年には綾瀬はるかさんなどが出演して、TBSでドラマ化されています。
 イシグロさんは「ものの見方や世界観、芸術的感性は日本が影響している」と話しました。
 今年のノーベル賞も日本が関係しています。うれしいことです。

作家今井絵美子さんの死を悼む(NO.1066) (平成29年10月24日)

 平成29年10月23日、衆議院議員選挙の結果を大きく報じた読売新聞の死亡欄に作家今井絵美子さんの死が小さく報じられていました。72歳、乳がんでの死です。
 今井さんは私の大好きな作家の1人です。昨年妻が買っていた今井さんの数冊の本を読んで病み付きになり、我孫子図書館にある今井さんの著作を2年間でほとんど読みました。
 今井さんの小説は江戸時代の庶民を主人公とした人情味あふれる物語です。主人公はほとんどしっかり者の女性です。
 読書の記録を調べてみると47冊読んでいました。
・立場茶屋おりきシリーズ 25冊
・便り屋お葉日月抄シリーズ 9冊
・人情おかんケ茶屋シリーズ 6冊
・照降町自身番書役日誌シリーズ 5冊
・綺良の桜
・いつもおまえが傍にいた
 「いつもおまえが傍にいた」は70歳で書いた自叙伝です。壮絶な人生だったことがよくわかります。
 広島県福山市生まれ、成城大学を卒業し、画廊経営やテレビプロデューサー、夫の自殺などを経験します。10歳の息子を連れて上京し作家に挑戦しますがうまくいかず福山に戻って再挑戦、55歳でやっと作家デビューを果たします。
 そして15年の間に50冊の小説を書きました。
 自叙伝には2015年に乳がんの手術を受け、ステージ4、余命3年を宣告されたことが書かれています。抗がん剤での治療を断りその後も書きまくっているとありました。そしてこの10月8日に亡くなったのです。
 猫が好きで自叙伝の「おまえ」は猫のことです。もっと書いてほしい作家でしたが本当に残念です。合掌。

ふれあい塾出席が300回を超えた(NO.1069) (平成29年11月3日)

 平成29年10月5日ふれあい塾の公開講座出席が300回となりました。
 ふれあい塾は我孫子市のNPOの市民団体「ふれあい塾あびこ」が運営している生涯学習システムです。シニア世代をはじめとする市民に「近くで、安く、簡単に変える知恵のりんご」を目的にいろいろな公開講座を提供してくれています。平成12年9月に開塾しました。
 私は10年前の平成19年からその公開講座に出席しています。スケジュールがつくときに、一部の講座を除いてできるだけ参加するようにしています。
 参加した1回目の講座は、2007年5月10日「利根川の山からヒマラヤへ」で講師は山岳写真家の鈴木菊雄さんでした。
 300回目は「唐詩鑑賞李白」で講師は二松学舎大学名誉教授の大地武雄さんでした。
 ふれあい塾の公開講座はテーマと講師が大変多様で幅広く、参加するのが楽しい講座ばかりです。しかも1回の参加費は700円と格安です。
 300回の内容を振り返って見ると次のようになります。(自然、日本や海外の山や花、日本史、世界史、健康、病気、世界の動き、中国の動き、音楽、文壇、文芸、源氏物語、旅行、災害、世界遺産、絵画、我孫子市に関わる話題、戦争、唐詩、老舗物語、歌舞伎、落語、その他)です。
 また楽器やうたごえのレクチャーコンサートでは、(バイオリン、ピアノ、ハーモニカ、ギター、ベース、チェロ、バンジョー、ハープ、アイリッシュハープ、マリンバ、フルート、ファゴット、琵琶、箏、尺八、胡弓、馬頭琴、一弦琴、新内、ソプラノ、真理ヨシコさんのうたごえ、その他)の演奏やうたごえを楽しみました。
 1回きりの講演もあればシリーズになっている講演もあります。高齢の私の一番の楽しみの一つになっています。

2017年日本10大ニュース(NO.1084) (平成29年12月24日)

 平成29年12月23日、読売新聞の読者が選んだ「2017年日本10大ニュース」が決まりました。
1 藤井四段29連勝
2 天皇陛下19年4月退位
3 日馬富士暴行問題で引退
4 眞子さま婚約内定
5 衆院選で自民圧勝
6 桐生日本人初9秒台
7 座間アパートに9遺体
8 上野動物園でパンダ誕生
9 「森友」「加計」で内閣支持率急落
10 稀勢の里横綱昇進
番外 羽生、井山国民栄誉賞へ
 読売新聞が用意した11月までの60項目から10項目を選んで応募する方法です。番外は12月の出来事でしたので、60項目には入っていませんでした。
 有効応募総数は昨年の14472通より増えて16886通でした。10項目的中者は逆に昨年の31人から減って20人でした。今年も7項目の的中者が一番多く24.2%でした。
 私も得票しました。8項目の的中でした。
 7,9位の代りに、
17 スキー場雪崩、高校生ら8人死亡
31以下 千葉・我孫子の草むらに小3女児遺体を入れました。地元我孫子が大きく報じられたので入れましたが、全国的には30位までにも入らなかった事件のようです。

2017年海外10大ニュース(NO.1085) (平成29年12月24日)

 平成29年12月24日、読売新聞の読者が選んだ「2017年海外10大ニュース」が決まりました。
1 トランプ大統領就任
2 北朝鮮6回目核実験、ミサイル発射を強行
3 金正男マレーシアの空港で殺害
4 ノーベル文学賞にカズオ・イシグロ氏
5 韓国・朴大統領が罷免
6 仏大統領にマクロン氏
7 英政府がEU離脱を正式通知
8 米ラスベガスで銃乱射、58人死亡
9 トランプ氏が「パリ協定」離脱表明
10 メキシコ地震、死者369人
 読売新聞が用意した11月までの47項目から10項目を選んで応募する方法です。
 有効応募総数は昨年の10046通より増えて11352通でした。10項目的中者も昨年の5人より増えて8人でした。今年は7項目的中者が一番多く29.4%でした。
 私も投票しました。日本10大ニュースと同じ8項目の的中でした。
 8,10の代りに
14 ロヒンギャ迫害問題、難民60万人超に
18 シリアのラッカ完全制圧、「イスラム国」勢力弱体化
を選びました。人によって問題のとらえ方が違うため、10項目を的中させるのは本当に難しいと感じています。

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